万が一やけどをした際の応急処置では、次の点に特に注意しましょう。
やけどは損傷の深度によって、皮膚の表面だけの「軽いやけど」、水ぶくれができる「中程度のやけど」、皮膚の深い部分にまで達する「重症のやけど」の3つの症状に分けることができます。
しかし、重症度は損傷の深さだけでなく、面積ややけどをした部位、利用者さんの年齢や全身状態などから判断することが重要です。軽いやけどでも体の表面の10%を超えると重症とみなされ、場合によっては命に関わることもあります。
狭い面積であっても、顔や手、足、股間などの重要な部位に発生した場合も、重症になる可能性があるので注意してください。顔や首のやけどは呼吸器や視力に影響を及ぼしますし、手や足は日常生活の行動に大きく影響を与える部位です。股間のやけどは感染リスクが高く、深刻な合併症を引き起こすことがあります。
また、皮膚の奥深くまで達するやけどは、神経が機能せずに痛みを感じないことも多いのです。痛みがなくても皮膚が白くなっている場合は重症です。すぐに病院で診てもらってください。やけどをした皮膚はバリア機能を失っており、微生物が侵入しやすい点にも注意が必要です。
特にお年寄りは皮膚が薄いため、一見軽いやけどに見えても、奥深くまで損傷していることがあります。自己判断せずに、念のために病院で診てもらいましょう。このほか、カイロやホットカーペット、こたつなどの長時間の使用による低温やけども重症化しやすいので、暖房用品の使用には特に注意してください。
やけどの応急処置においては重症度を正しく判断するためにこれらの点に留意し、軽傷に見えても医療機関を受診することをおすすめします。さらに、やけど予防のために生活環境を整えたい方は、「やけど防止ナビ~高齢者のための安心生活をサポート~」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。